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レザークラフトきっかけストーリー4<きれいに縫うには?>

手作りって作業自体が楽しいけれど、完成度も超大事

手作りを楽しむ人にとっては、手作りをしている時間そのものが楽しいので完成品に至る前の作業時間は至福のひと時なのですが、だからと言って、完成品の仕上がりがどうでもいい、という人はいないはず。
作ったからには飾ったり使ったりするのに耐えうる完成度でありたいし、何なら「自分で作った?」とすぐばれる仕上がりよりは、「え???それ自分で作れるの?」と周囲を驚かせるぐらいの完成度がうれしいはず。

レザークラフトの始める前の自分自身が難しいと思っていたのは、「きれいに目のそろった縫い方」はどうするんだろう、ということ。自分では何も始めていないのに、Youtubeで縫い方動画を見たりして、なるほど、と思っていました。

実際初めて見てわかったことはいくつかあります

  • 縫う以前に、針の通し方がレザークラフト特有。針のさし方、運針も特有。
  • 糸の太さと菱目打ちのピッチの感覚のバランスも大事
  • 「きれいに縫う」以前に、きれいな針穴を、菱目打ちで打つのがなかなか修業がいる(菱目打ちが傾くと、表と裏でゆがみが生じる)
  • きれいな針穴をあけるためには、きちんと革同士を接着剤で固定しないとずれやすい
  • 糸を引く力加減大事(革の厚さや種類によって)
  • それ以前に、きれいに革を裁断するのって、なかなか難しい

これらのポイントを省略せずに少し打つ習得していって、初めて「きれいに目のそろった縫い目が縫えるようになる、とわかりました。「きれいに縫うには」の答えは、縫い方だけでは解決できない、奥深さがあります。

上達するには反復が必須です。最初に大物を作ろうとすると完成前につかれてしまって、「きれいに縫う」の集中が途切れてしまうので、特に最初は、小さくて、すぐ出来て、そして使えて、かわいい、そういった小物の制作からスタートするといいと思います。

初心者さんにおすすめ!縫うだけでできるレザークラフト

考えると、簡単にできるレザークラフト小物っていくつかあります。まずは運針の練習としてお勧めしているのが、「縫わなくてもできるけれども、縫うことで運針の練習になるレザークラフト」です。要は、1枚の革の周囲をぐるりと縫うだけ。革を複数重ねて縫うときは「接着」という作業が必要なのですが、運針の練習なので革1枚を縫うだけでできるものとして「ケーブルホルダー」は簡単なアイテムです。

※実際縫うだけでは使えないので、両端にジャンパーホックを取り付けて完成です。

レザークラフトの運針の仕方

自分でも初心者さんならこんなものを最初に作るといいのでは、とひらめくアイテムがいくつかありました。こういうわけで、コモンママでレザークラフトキットを作って販売するようになりました。

レザークラフトの運針方法についてはこちらの動画で解説中です

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運針のマスターにちょうどよく、サクッと完成できて便利に使えるケーブルホルダーキットは当店で販売中です

接着の工程も、運針も、コバ磨きも習得できるキットとして、レザーキーホルダー制作キットもございます。

難しい革の裁断や、菱目打ちでの針穴開けも当店で行ったものをお届けしていますから、工具がなくても大丈夫!レザークラフトの入門にお勧めのキットです