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レザークラフトきっかけストーリー7<きれいに縫うのは「縫い」だけでは無理、の話>

昔々、洋裁を文化服装学院で学んでいたときに、よく先生が言っていたのは

「洋服をきれいに縫うには、ミシンをきれいに縫うだけでは絶対無理よ」

という言葉。先生が言いたかったのは、その前の下準備としてのアイロンがけや、もっと前の工程の裁断、そして必要に応じて適切な芯地を使わなければミシンをどう頑張っても仕上がりはよくならない、ということ。
もっと言うと、ミシンを若干ミスっても、そのあとのアイロンがけの工程でリカバリも可能である、ということ。

レザークラフト教室に通い、レザークラフトを一から学んでいく中で分かったのは、どんなに縫いの工程を集中して頑張ったとしても仕上がりはきれいにはならない、ということです。

縫いの前の工程の菱目打ちが曲がったりゆがんだりしてしまうと、縫い目もその通り、曲がってしまいます。

菱目うちを打つ前の工程の目印の線を引く工程で曲がってしまうと、菱目打ちも曲がってしまいます。

目印の線を引く前の工程の革と革を接着剤で貼り付ける工程も、トコ面を荒らす作業を省略すると接着が弱く、作業中に動いて、結果菱目打ちも曲がってしまいます

そもそも最初の工程の裁断の段階で、ある程度はきれいに切っておかないと、いくら仕上げ時にやすりでリカバリをしようとしても限界があります。

このような一つ一つの工程が大切で、その積み上げできれいな縫い目ができるのだということを知り、奥深いなーと思ったものです。

だから、初心者さん向けのレザークラフトキットは、裁断済、穴開け済がいいと思う

コモンママでは自分自身が初心者からレザークラフトを習った過程で感じた難しさを、サポートして、より多くの未経験者さんがきれいにレザークラフトを楽しめるキットを販売しています。

工具がなくても作れるから便利、というだけではありません。一つ一つの工程が仕上がりに影響してしまうレザークラフトを、だれでも美しく仕上げられるように、裁断済、穴開け済、材料完備でパッケージにしました。

できるかなと不安の方でも大丈夫です。お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

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