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レザークラフトきっかけストーリー2<レザー靴ベラの制作>

私自身がレザークラフト教室で初めて制作させてただいたのは「小さな靴ベラ」でした。
金属製の既製品の靴ベラと、革はぎれが材料で、習いながら作るととても簡単できれいに制作できました。

用意した材料と用具※写真にはありませんがこれらのほかに、ゴム板、皮切りハサミ、細目打ち、ステンレス定規、2ミリハトメ穴あけ
なども必要です。
レザークラフトの用具・材料
用具材料

用意した材料や用具例

  • 金属の靴ベラ
  • 型紙用の紙
  • 牛革(1~1.5ミリ厚さ程度)
  • 白ボンド
  • トコノール
  • 革用ワックスコード
  • カッターもしくは革包丁
  • 菱目うち(二目、三目)
  • ハンマー(木槌がベター)
  • ゴム板
  • ディバイダー
  • 銀ペン
  • モデラ
  • 革用針
  • 皮切りハサミ
  • やすり
  • コバ磨き
  • ステンレス定規
  • 細目打ち
  • 2ミリハトメ穴あけ

こんな小さなものを作るにも、おぉぉ。。。とうなるほどの工具の種類で、たじろぎましたが、レザークラフト教室では初心者さんには工具や持ち合わせのないものを貸してくれましたので、スムーズに作ることができました。

制作作業は本当に楽しくて、自分自身の備忘のためにも製作工程を記録しておきます

1.革を用意します。
2.靴ベラの最大横幅、最長縦寸にさらに上下左右各1cmずつ余裕をつけた長方形の大きさを型紙に書き、型紙をおいて革を2枚カットします。
※画像は銀ペンで裏側から書いていますが、革の傷の有無を確認しながら裁断位置を決めるほうがいいので、革の表側を見て位置を決めるほうがベターです。
3.革の裏面幅の中央、高さの中央に目印を付けます。(銀ペンで)
革の裏面と靴ベラの両面全体に白ボンドを塗ります。(白ボンドでも問題はありませんが、革を縫い合わせるときに向いている接着剤はスリーダインなので、あればスリーダインをご用意ください。
4,白ボンドが乾いてきたら、1枚の革の中央に金属の靴ベラを乗せ、もう1枚の革も目印を合わせながらぴったりと張り合わせます。この時、「モデラ」という道具を使います。
スプーン上のヘラ部分を靴ベラの境目に当て、ぐりぐりと押して靴ベラの型出しをします。この工程がきれいに作るために非常に重要です。
5.モデラで靴ベラをくっきりと型出ししたら、その境目に菱目打ちで穴をあけていきます。
6.ぐるりと穴をあけたら、縫う距離の4倍程度の糸を用意して、糸の両側に針をつけ、好きな位置から縫い始めます。
7.一針一針ゆっくりと、ぐるりと1週ぬい、最初の針と2目重なるところまで縫い進めます。
8.ディバイダーで、縫い目から約3ミリの位置にガイド線を引きます。
目打ちを使い、靴ベラの穴の位置に穴をあけます。目打ちの位置を参考に、2ミリのハトメ穴あけを使い、しっかり開けるほうがベター
9.皮切りハサミでガイド線の位置をカットします。
10.革ハサミでカットした断面をやすりで滑らかにします。きれいにならしたら、トコノールをつけコバを磨きます
完成です!お手入れを忘れずに・・・

完成後のお手入れ

革用の油を塗りこみます。
こうすることで汚れを防いだりきれいな経年変化を楽しめます。

※油を塗らずに使い続けると、手の油などが特定の位置にだけつくため、経年変色が色むらになったりしてしまうので、油でのお手入れは必ず実行ましょう

完成後の気づき

いろいろな道具を先生からお借りして、糸の通し方も運針の仕方も、手取り足取り教えていただいて作りましたが、結果きれいに完成して、レザークラフトがとっても楽しくなりました。

手作りをトライして、その後継続するにはやはり仕上がり時の満足感ってとても大事です。
見たくもないほどぼろぼろに出来上がっても、次は頑張るぞと思える人は、よほどの手作り好きの方だけ。多くの方はげんなりと疲れて、もういいやってなってしまうはず。

だから、私も、初心者さんが「次また何かを作りたい」と思ってもらえるような初心者さん向けのレザークラフトキットを作って届けたい!と思いました。

これがコモンママでレザークラフトキットを販売するようになったきっかけです。